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電気自動車のタブー「航続距離」2

電気自動車(EV)は、ガソリンエンジン車の未来像ではなく、別の価値の商品だ!
と、ずっと前のメルマガから書いている通りです。

だから、「別の売り方でないといけない」
「全く違う価値観を持つ商品をセールスしないといけないのだから、
ガソリン車を売ってきた営業マンが、ホイホイ売れるものではない」
ともご提案してきたのだが。

評論家どもも、ガソリンエンジン車との比較しかしないし。

1日100キロも走らない(家に帰ったら充電)という人は、日本だけでも何千万人も居るのだ。
ムリして、いつも途中で充電しなきゃいけない人(走行可能距離を気にする、充電ポイントのインフラ整備の要望がうるさい)に売る必要などない!!

>自宅から職場まで片道80kmある。
12月に販売店へ出向き、担当者に「燃料費を節約し、より快適な車で通勤したい。職場までは往復で160kmある」と伝え、EVについて話を聞いた。
担当者からは「最高約200kmまで走行可能なので往復160kmであれば大丈夫だろう」
「充電するために途中で充電ポイントに寄ることなく、職場への往復ができる」
「EVなので快適な車だ」と説明された。
また、別のアドバイザーからも「職場のさらに先まで納車に行ったことがあるので大丈夫だろう」と言われたため、通勤に使用できるのならばと思い購入した。
しかし、実際は説明と大きく異なっていた。
自宅でフルに充電すると走行可能距離が約200kmと表示されるが、暖房を入れずにエコモードで走行しても、勤務先に着いたときには、残りが30km前後と表示される。
降雪時はさらに減って残りの走行距離は15km程度になる。
そのため、毎回職場から15分かかる充電ポイントまで行き、30分かけて急速充電をして帰宅する必要があった。
また、暖房をつけると走行可能距離がさらに10 〜 20%短くなってしまう。
勤務先に到着するまでに充電ポイントがないため、電気が切れたらと思うと不安で、暖房を入れながら走行できない。
納車から1週間後、販売店に解約したいと伝えたが、「解約できない」
「冬の納車は初めてで、そんなに電力を使うとは知らなかった。メーカーから冬の走行距離のデータはもらっていない」と言われた。
その後、販売店と話し合い、「7月末までに職場の近くに充電器を2基設置する」と言われた。
2月になり、暖房のない運転環境が寒過ぎて耐えられないこと、必ず帰りに充電しなければならないのも面倒であることを伝え、「7月末までに充電器が設置できなければ全額返金する」との約束を交わした。
しかし、書面には「充電器の設置を努力する」という内容のみで、全額返金や設置時期の約束が消えていた。寒い中での通勤に耐えられないので、すぐに解約して全額返金してほしい。(30歳代 男性)

法律の専門家に尋ねたところ、「約200kmの走行可能距離が暖房等の使用により半分以下に低下するというのは、ユーザーには予見が難しい。
相談者は購入に際して往復160kmの通勤に用いると告げている。
契約の目的を達することができない瑕か疵しがある車の売買契約であるとして、契約解除が認められる可能性がある」とのことだった。
以上の点から、当センターはメーカーに対し、販売店の担当者が当該EVの走行可能距離について適切に説明しなかったことを伝え、メーカーから販売店へ商品情報等がどのように提供されているのか確認するよう求めた。
後日、メーカーより、販売店を通じて契約を解除すると本人に伝えたと連絡があった。
また、メーカーから販売店への情報提供については、「新商品であるため非常に気をつけており、商談に使用する資料およびEVに関する啓発資料を各販売店に配布している。
本件では情報が行きわたっていなかった」との回答であった。
EVの走行可能距離については「燃費等はJC08モードの試験結果を用いることになっている。
EVはガソリン車以上に結果にばらつきが生じる。
また、EVの車内に表示される走行可能距離は、直前のエネルギー使用状況や走行距離などを基に計算しているため、駐車直前に坂を上っていた場合などは実際より短く表示されることがある」とのことであった。
これに対し、当センターは、
‥該EVは、ルート配送など走行距離や充電ポイントが一定の場合に適した車であること
◆JC08 モードの走行可能距離が約200km」であることがうたわれているが、実使用時の条件によって走行可能距離は大きく異なること
C繁嫉の電池消耗が大きいため、冬季の走行や寒冷地には不適であることについて、販売時にはより積極的に伝えるべきであると主張した。
メーカーは、 △砲弔い討亘楫鏘貍陲慮彊ともなっており、引き続き販売店への啓発を行うと回答した。
その後、相談者が車両を返却し、販売店との間で諸費用も含め全額返金となる解約合意書が交わされたことを確認し、相談を終了した。

EVは、「動力源がガソリンから電気に代わっただけの車」というより、今までの自動車とは違う商品であることが分かるように説明することが事業者に求められる。(国民生活センター 相談情報部 より)


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